新弓の取り扱い方

新弓は十分に張り込み、調整したものです。
ご承知の通り、竹弓は天然素材である真竹と黄櫨で構成されており、一張ごとに個性があります。当然の事乍ら、一張ごとにその取扱い方は異なってきます。
我々、弓師が打上げた弓は、5割仕上がりの弓です。試射も行いません。新弓を引き始めると、弦通り、張顔(弓成り)、弓弝、裏反りが変化する事があります。此れ等は引き始めに伴い、自然な事であり、不良では御座いません。残りの5割は、射手の皆様に育んで頂き、弓が枯れて往く事で初めて、冴えある一張と成るのです。

(※ご購入時の弓成りは弓師の理想とする弓成りであり、最終的な弓成りでは御座いません。ひとつの目安として新弓を選んで頂く事が肝心です。)
「弓を枯らす」とは、弓を寝かせて置くことでは御座いません。
引き成りに慣らすまでは、

①素引き ②巻藁射 ③行射​ ④弓成調整

の順に少しづつ矢束を伸ばし、行射される場合は、徐々に矢数を増やして頂き、その過程の中で弓を矯正しながら射手の望む良い弓に育てて頂く事と存じます。
最高の一張にする為には、射手の皆様のご協力が必要です。より良き弓へとお導き頂きます様、お願い申し上げます。

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